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福岡市の樋井川など複数の河川で、エイの目撃情報が会員制交流サイト(SNS)に投稿されていた。
中には群れで泳いでいたという情報も。エイは海で生活すると思っていたが…。

目撃情報が多かったのは同市中央区の今川橋や草香江橋付近。河口から2キロほど上流で、
周囲にはマンションが立ち並ぶ閑静な住宅街だ。現場に向かうと、川の中で泳いでいる姿を早速発見。
1時間ほど川沿いを歩いただけで20匹以上を見つけることができた。仕事の休憩中に散歩することが
多いという会社員男性(70)は「3年ほど前から見るようになった」と話す。

九州大農学研究院の鬼倉徳雄准教授に写真を見てもらうと、「アカエイ」と教えてくれた。
全長1メートルで、基本的には海に生息するが、河口周辺の海水と淡水が混じり合う汽水域や
下流にまで上ってくることがある。夏場は活動が盛んになることに加え、福岡市の河川でここ数年、
自然環境に配慮した改修が進み、暮らしやすくなったことも一因かもしれないという。

ただ、アカエイは尻尾のとげに毒を持っており、鬼倉准教授は「刺されると強いしびれがしばらく続く。
その場合はすぐに病院に行くように」と注意を呼び掛ける。


樋井川を泳ぐアカエイ
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