https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201908/0012644071.shtml

兵庫県南あわじ市の山中に設置していたミツバチの巣箱からハチミツを盗まれたとして、
同市の養蜂愛好家が県警南あわじ署に被害届を出した。7月下旬から8月中旬にかけて
ハチミツ計100〜150キロが消えた。淡路島内に愛好家は多く、8月は収穫シーズン。
動物よけのネットを張った場所で荒らされており、人が盗んだ可能性が高いという。
同署は窃盗の疑いで捜査している。

同市の男性(74)は数年前から養蜂を始めた。道もほとんどないような山の中に巣箱を置き、
採ったハチミツは直売所で販売。10日に1度は山に入り、様子を見ている。

最初の被害に気付いたのは7月30日。その後、8月20日までに計4回11カ所の巣箱から
ハチミツがなくなっていた。イノシシやシカが荒らさないようネットを張り巡らせた場所でも、
空になった巣箱がネットの外に捨てられていた。

1カ所の巣箱に10〜15キロのハチミツがあったとみられ、ミツバチの群れも逃げていなくなった。
ニホンミツバチのハチミツは希少で1キロ約4500円で販売されており、被害額は少なくとも80万円程度という。

最近、ミツバチの体内に寄生して弱らせる「アカリンダニ」が島内でも発生し、採取量は減少している。
淡路家畜保健衛生所によると2017年から毎年、ダニ被害の報告がある。

男性は巣箱付近に防犯カメラを設置した。「被害額よりも精神的なショックが大きい」と話している。


空になって捨てられていた巣箱。ミツバチもいなくなった=南あわじ市内
https://i.kobe-np.co.jp/news/jiken/201908/img/b_12644073.jpg