2019年11月04日07時45分
 【ニューデリーAFP時事】インドの首都ニューデリーは3日、過去数年で最悪のレベルとみられるスモッグに覆われた。車の排ガスと工場の煙に野焼きが加わって「耐え難い汚染」(ケジリワル・デリー首都圏首相)になった。
 極端な視界不良のため、航空会社は着陸時刻や目的地の変更に追われた。スモッグの中、政府に対策を求めるデモも行われ「目の前に何があるかも見えない」と訴えた。
 ケジリワル氏は、スモッグの主因を近隣州の野焼きと考え「首都をガス室に変えた」とハリヤナ州やパンジャブ州に対策を迫る。これに対し、政府のジャバデカル環境相は「両州を元凶に仕立てる印象操作だ」と非難、政府と自治体の間で責任のなすり合いに発展している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110400186