11/7(木) 22:35配信神戸新聞NEXT
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 神戸市の神戸港で10月、神戸税関などがコンテナから違法薬物のコカイン約400キロ(末端価格約80億円相当)を発見、押収していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。8月に愛知県豊橋市の三河港で見つかった約177キロを上回り、押収量としては過去最多という。

 捜査関係者によると、神戸・ポートアイランドでの保安検査でコンテナの中から見つかった。コンテナは南米から複数の港を経由して到着し、他の資材なども積まれていた。

 見つかったコカインは、国内で売買するには過去に例のない量であることから、他国で取り出し損ねたものが神戸にたどり着いた可能性もあるという。神戸税関は兵庫県警とも連携し、密輸組織が関与したとみて麻薬取締法違反や関税法違反の疑いで調べている。

 コカインはコカの葉から精製され、依存性が極めて高い。幻覚や妄想を引き起こし、最悪の場合は死に至る。コカインに関する事件の摘発者は増加傾向にあり、厚生労働省の統計によると、昨年は217人で過去最多だった。今年は、芸能人やスポーツ選手が使用や所持で有罪判決を受ける事件が相次いだ。