https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/k10012168671000.html


車の歩道への侵入を防げ 事故防止実証したポール開発
2019年11月8日 4時23分

ことし5月、大津市の交差点で信号待ちをしていた保育園児の列に車が突っ込み16人が死傷した事故で交差点の安全対策が課題となる中、歩行者の通行を妨げずに車の歩道への侵入を防ぐポールが開発され、自治体などから注目を集めています。

ことし5月、大津市の交差点で信号待ちをしていた保育園児の列に車が突っ込んだ事故では園児2人が亡くなり、14人が重軽傷を負いました。

この事故を受け、歩行者の通行を妨げるガードレールが設置できない交差点の安全対策が課題になり、各地の自治体ではポールの設置を検討する動きが相次いでいます。

ただポールには強度や構造などの基準がなく、車が衝突しても実際に止めることができるかの裏付けはありませんでした。

こうした中、大阪市にある製造メーカーでは実際に時速40キロの乗用車を衝突させる実験を行ったうえで車を止めることができるポールを開発しました。

このポールは内部に小さな複数のパイプを入れて強度を高めていて、1メートルの深さにくいを打ち込むことで比較的簡単に設置できるということで、自治体からの問い合わせも相次いでいるということです。

国土交通省によりますと交通事故防止を実証したポールが開発されたのは国内で初めてだということです。

ポール製造会社「帝金」の奥田浩也営業統括部長は「通学路などでこのポールを活用してもらえたらうれしい」と話しています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/K10012168671_1911072348_1911080423_01_02.jpg