https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/k10012170321000.html

気象庁装った不審アプリ 関係のないサーバーを悪用
2019年11月8日 20時09分IT・ネット

6日、気象庁を装って不審なアプリのダウンロードを求める偽のメールの情報が相次ぎましたが、この際に全く関係のない生協のサーバーが無断で使われていたことが分かりました。専門家は「監視の目をすりぬけようとしたのではないか」と指摘しています。


6日、気象庁を装って地震や津波の情報アプリと称して不審なアプリをダウンロードするよう求める偽のメールの情報が相次ぎ、気象庁が注意を呼びかけています。

この際に、全く関係のない郵政関連の職員が加入する「JP共済生協」のサーバーが不正にアクセスされ、悪用されていたことが分かりました。

生協によりますと、7日外部から指摘を受けて調べたところ、ホームページのサーバーに関係のないファイルが無断で保存されているのが見つかったということで、偽のメールに書かれたリンクからこのサーバーにつながる仕組みになっていたということです。

このサーバーでは個人情報は扱っていないということですが、生協ではホームページの公開を停止して、被害の状況などについて調査を進めているということです。

「JP共済生協」は「ご不便をおかけして大変申し訳ない。全容がはっきりしたら経緯を含めて明らかにしたい」とコメントしています。

サイバーセキュリティーに詳しい明治大学の齋藤孝道教授は「生協のように公的な組織のホームページは信頼度が高く、監視の目をすりぬけやすいことから、隠れみのにされたのではないか」と指摘しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/K10012170321_1911081953_1911081956_01_03.jpg