https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191127-00237610-bizspa-life

「知らない番号からの電話はとりあえずググると話したら引かれた」というツイートに多くの人から反響があり、
21万件もいいねがついています(※11月25日時点)。

「現代らしさ」を象徴しているとも言われるこのつぶやきですが、実際に若者はどのくらいの割合で電話番号を検索をするのでしょうか?
23歳から29歳の男性を対象に「見知らぬ番号からの不在着信」をテーマにアンケート行いました。

検索する派は8割以上という結果に

まずは、検索する派としない派の割合を見ていきましょう。

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Q.見知らぬ電話番号から不在着信があった時、折り返す前にその番号を検索しますか?

検索する 81%
検索しない 19%
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「検索する」を選択した人の割合が8割と、多数を占める結果となりました。

23歳から29歳といえば、物心のついた頃にはもうWindows95が普及し、1家に1台パソコンがある“デジタルネイティブ”。
身近にインターネットが当たり前にある状況では、プライバシーの流出に敏感になるのも当然かもしれません。

回答者の在住地も都会や地方に偏っているわけではなく、現代の若者全般に言える行動であると言えるでしょう。

理由の多くは顔が見えないことへの不安から

では次に、検索する理由を見ていきましょう。ざっと全体を見ると、「不安」「怖い」といった言葉が目立ちます。

「どこからかかってきたのか不安だから」(27歳・福岡県)「相手が分からないと不安があるから」(23歳・奈良県)などの回答を見るに、
相手が見えないことへの不安が大きいようです。

「見知らない番号から電話がかかってくるようなことは普段していないので、なぜ自分の番号を知っているのか不審に思うから」
(25歳・東京都)と不安の中身を具体的に答えてくれた人もいました。

かつては電話帳などもあり、知らない人が番号を知っていることも一般的でしたが、現代は連絡手段を教えなければ基本的に
電話がかかってくることはありません。

また、今では連絡手段もSNSが主流。「誰だろう?」「流出したのかな!?」と不安になるのは当然なのかもしれません。
しかし、電話を持っているのに電話がかかってくると不安になってしまうというのは不思議な気もします。

折り返す必要性を確かめるため検索

次に多いのが「折り返すにしてもしつこい勧誘の電話だと嫌だから」(26歳・茨城県)「掛け直したほうがいいかどうか知りたいから。
検索でヒットしなければ掛け直さない」(29歳・奈良県)のように、折り返したほうが良いのか判断したいという回答。

すぐに折り返さないのは「勧誘」の他にも「迷惑電話ではないかを調べるため」(23歳・埼玉県)「詐欺や出会い系かもしれないので」
(27歳・広島県)といった不信感を抱いているようです。

反対に「カード会社など変な時間にかかってくるから」(29歳・千葉県)「万が一、知っている企業からの大事な電話だとしたら
後で困ると思うから」(27歳・埼玉県)という発想で、掛け直さないといけないかもと感じている人も。

電話番号を教える機会が少ない現代だからこそ、わざわざかかってきた電話は緊急度の高いものである可能性もあります。
折り返す判断をするためにはっきりさせたいですね。

また、「調べると意外と連絡先が出てきて面白いから」(26歳・埼玉県)「誰から掛かってきたのか、気になるから」(27歳・東京都)といった、
「不安」や「必要性」に迫られてというよりは「好奇心」から検索するという人も一定数いました。

検索しない派はただただ「面倒くさいから」

ここまで検索する派の理由を見てきましたが、少数派の検索しない派の理由は共通しています。

それは「面倒くさい」(28歳・京都府)から。理由を回答することも面倒くさいのか、「なんか」(28歳・愛媛県)「なし」(26歳・福島県)
「な」(24歳・大阪府)などの、検索する派と比べて、圧倒的に短い回答が特徴的でした。

ですが、確かによくよく考えると、調べたとしても電話番号を知られている事実は変わらないのだから、そもそも検索する必要性は
ないような気もします。もしかすると、不安が検索で解消されるのは、SNSやブログなどを通じて相手のことを知った状態で
コミュニケーションを取るのが当たり前になった現代だからこその現象なのかもしれませんね。