https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191209/k10012208261000.html


流出ハードディスクさらに370個余 適切に廃棄されたか確認急ぐ
2019年12月9日 18時59分

大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに出品され、外部に流出した問題で、9日の県議会では被害への質問が相次ぎました。県の担当者は流出したものと同時期にデータ消去会社に渡った370個余りのハードディスクについても適切に廃棄されたか確認を急ぐ考えを示しました。

神奈川県庁のハードディスクがデータの消去や廃棄を請け負った東京 中央区の会社「ブロードリンク」の元社員に不正に持ち出され、18個がネットオークションに出品、落札された問題では、9個のハードディスクの行方が今も分かっていません。

9日開かれた県議会の総務政策常任委員会ではこの問題への質問が相次ぎ、県の担当者が「事業者の管理体制に問題があったが、県としてもデータ消去の確認が不十分で、信頼を揺るがすことになり深くおわびします」と改めて謝罪しました。

そのうえでことし4月にこの会社にデータの消去と廃棄を依頼した県庁のハードディスクは流出した18個以外にも486個あり、このうちデータが入っていなかった108個を除く378個について、処理されたという連絡がないとして、適切に廃棄されたか確認を急ぐ考えを示しました。

一方、議員からは「責任を業者に押しつけ当事者意識が感じられない」などと、県の姿勢を厳しく批判する声も聞かれました。