https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191210/k10012209601000.html


セブン‐イレブン 残業手当一部未払い 創業当初からか
2019年12月10日 17時31分

コンビニ大手のセブン‐イレブン・ジャパンは、パートやアルバイトの従業員に少なくとも7年余りにわたって残業手当の一部、およそ4億9000万円を支払っていなかったと正式に発表しました。永松文彦社長は記者会見で陳謝し、自身の役員報酬の一部を自主的に返上すると明らかにしました。
セブン‐イレブン・ジャパンは、加盟店が雇用したパートやアルバイトの従業員の給与の計算や支払いを本部が代行していますが、ことし9月、労働基準監督署からの指摘で、一部が未払いになっていたことが分かりました。

法律で定められた残業手当の計算式を間違えていたためで、記録が残っている平成24年3月以降だけで遅延損害金を含めて3万人余りの従業員の手当て、およそ4億9000万円が未払いになっていたということです。

会社では対象の従業員に未払いの手当てを速やかに支払う措置を取ることにしています。

また、誤った計算式が使われる以前についても残業手当の未払いがあり、労働基準監督署から指摘を受けたにもかかわらず、会社はこれを公表しておらず、未払いは創業当初から続いていたおそれがあるとしています。

会社では、記録が残っていない時期の従業員に対しても、給与明細などの書類で手当ての未払いが確認ができれば支払うことにしています。

永松文彦社長は記者会見で「このような事態を招いてしまい加盟店の従業員やオーナー、関係者に多大なご迷惑とご心配おかけしましたことを深くおわび申し上げる」と陳謝し、自身の役員報酬の月額10%を3か月、自主的に返上することを明らかにしました。


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