「卑弥呼の墓」を素粒子で探査
奈良・箸墓古墳の内部

 「卑弥呼の墓」の可能性が指摘される奈良県桜井市の前方後円墳・箸墓古墳(全長約280メートル、3世紀中ごろ〜後半)の内部構造を探るため、物質を透過する素粒子「ミューオン」を用いた探査を始めたと、県立橿原考古学研究所が9日、発表した。

 同古墳は宮内庁が孝霊天皇の皇女の墓として立ち入りを禁止し、調査はほとんどできていない。
 探査では石室の可能性がある空洞があるかどうかや、その位置や方向、規模を調べる。
 古代史上最大の謎を秘めた古墳の内部を知る手掛かりになりそうだ。

 ミューオン探査は宇宙線から生じる素粒子の一種を利用し、物体の内部をエックス線写真のように写し出す。

共同通信 2020/1/9 20:43 (JST)
https://this.kiji.is/587970300458878049?c=39550187727945729