大分市の無職女性(80)が昨年7〜12月、逮捕を避けるため金が必要だなどとうその電話を受け、複数回にわたって計約9千万円をだまし取られていたことが11日、大分県警大分南署への取材で分かった。同署は詐欺容疑で捜査している。

同署によると、女性は1人暮らし。昨年7月中旬ごろ、女性の携帯電話に男の声で「あなたの名簿が売られている。消すためには保証人が必要だ」と電話があった。保証人として紹介された別の人物に電話をした後で「保証人が警察に捕まった。あなたも捕まるので保釈金がいる」などと要求された。

女性は12月中旬ごろまでに、金融機関に8回ほど出向いて金を引き出し、市内の路上で男に手渡した。女性が家族に相談して被害が判明。今月10日に署に届けた。

2020年1月11日 17:42
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO54323450R10C20A1000000?s=5