https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200118-00010000-finders-sctch
 冬になり寒くなると、誰もが風邪やインフルエンザをひきやすくなる。本人がいくら注意をしていても、学校や勤務先、街頭などでうつされることも多い。
そんな中、風邪に関する常識をくつがえすような研究結果が発表された。
女性の胸の大きさによって風邪の症状に差が出るという、にわかには信じがたい説が、性研究の学術誌『Arc-hives of Sexual Behaviour』に掲載された。

■胸の大きな女性は最大56倍も抗生物質を服用
 ポーランドで行われたこの研究は、妊娠前であり授乳経験のない若い白人女性163人を対象に、過去3年間にかかった風邪やインフルエンザなどの
呼吸器感染症の重症度について調査したもの。
これによると、AAカップの女性が、咳や風邪、インフルエンザの症状に悩まされたのが平均3.8日間だったのに対し、Fカップの女性は平均8.3日続いたとしている。
胸の大きな女性は小さな女性よりも、2倍以上の期間苦しんだことになる。
また、胸が大きな女性の方が、最大で56倍の抗生物質を服用していると、同研究を元にイギリスの大衆紙『The Sun』が伝えている。

■乳房の脂肪が免疫力低下の原因か
 この結果から同調査では、「乳房の大きさが、平均罹患期間及び、抗生物質の使用頻度と正の関連がある」と結論づけている。
つまり、胸が大きな女性は、より長期間疾患に苦しみ、その分抗生物質をたくさん摂取するということだ。

研究者はその原因として、胸の脂肪が免疫力を低下させ、回復力を弱めていると推測している。
脂肪組織で生成され、免疫系に影響を与えるレプチンというホルモンが、その原因ではないかとしている。
9割が脂肪といわれる乳房だが、脂肪の量で大きさも変わる。大きな胸の人は脂肪が多い分、免疫力が低下するため、症状が悪化するということだ。

本来は、誰でも平等にかかるはずの風邪やインフルエンザだが、胸の大きさという身体的特徴で罹患率が変わるというのは興味深い。
胸の大きな女性はより手洗いやうがいなど、風邪やインフルエンザの予防に務めてもらいたい。
今後もさまざまな研究を通じて、体型とあらゆる疾患の関係が明らかになることを望む。