1/24(金) 8:26配信
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 1月なのに冬眠できない? 季節外れのクマの出没情報が青森県内で続いている。22日には深浦町大間越で子グマ1頭が捕獲され、町や県自然保護課の担当者は「1月の出没はさすがに聞いたことがない」と一様に驚く。8日には青森市浪岡の梵珠山でも目撃情報があった。

 深浦町によると、現場は国道101号の海手側、大間越駐在所近くの農地。1月中頃から、すぐそばの住宅地で餌をあさる子グマの目撃情報があり、町が20日に箱わなを設置。22日朝、体長約73センチの子グマ1頭が捕獲された。目撃情報のあった子グマとみられるという。

 クマは本来、11月から12月中旬にかけて冬眠に入る動物。県の担当者は「冬眠前のクマが12月に目撃されることはあっても、真冬の1〜2月は記憶にない」。暖冬の影響かどうかについても「初めてのことで分からない」と頭を悩ませている。

 梵珠山では登山客からクマ1頭の目撃情報が寄せられたという。県立自然ふれあいセンターが登山口近辺に出没情報を掲示し、注意を促している。同センター職員も異例と驚き「例年に比べてかなり雪が少なく、(出没は)暖冬が冬眠に影響を与えているのかもしれない」と話した。

 季節外れの出没情報は東北各地で相次いでおり、暖冬の影響で冬眠から目覚めて居場所を探したり、そもそも冬眠に入れなかったクマではないかと推測されている。

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