https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20200220/5020005129.html


北九州市が緊急対策会議
02月20日 17時50分

福岡市内に住む男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことを受けて、北九州市は20日午後緊急の対策会議を開き、市民からの相談の受け付けや検査の態勢を強化することを確認しました。

福岡市は20日午前、市内に住む60代の無職の男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

これを受けて北九州市では緊急で対策本部の会議を開き、本部長を務める北橋市長や各局の局長などおよそ30人が出席しました。

会議では、北九州市と福岡市は1日およそ1万5000人が行き来し交流が盛んなことから、不安に感じる市民が増えるおそれがあるとして、専用の相談ダイヤルの回線数を2つから5つに増やし、職員も増員して対応していくことが報告されました。

また市内で唯一、新型コロナウイルスの感染の検査をしている北九州市保健環境研究所に、来月中にも新たな機器を導入し、1日に可能な検査数を最大でこれまでの2倍の48件に増やすことも示されました。

このほか、高齢者や持病がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化するリスクが高いことから、高齢者の参加が多い市が主催や共催するイベントについては、今後中止や延期の方向で検討することが確認されました。

北九州市によりますと、先月29日から20日までに感染が疑われたケース8件を検査した結果、いずれも陰性だったということです。

北橋市長は「福岡市で確認されたことは大変驚いたが、関係機関と緊密に連携して拡大防止に努めたい」と話していました。