豪雨や山林火災、洪水などの自然災害を引き起こすとして国際的に大きな問題となっている地球温暖化。そうした問題の解決に「一役買う食材」として、ダチョウの可能性を提唱する男性がいる。周囲から「ダチョウくん」と呼ばれる茨城県筑西市の加藤貴之さん(33)。ダチョウ肉を扱う会社を設立し、2019年には牧場もオープンした。加藤さんには「肉を仕入れたい」「自分も牧場を開きたい」といった相談が続々と寄せられているという。ダチョウ肉の魅力は何か。どうして環境に優しいのか。ダチョウに囲まれながら話を聞き、肉も味わってみた。【町野幸】

タッタッタッター。2月2日、辺り一面に畑が広がるのどかな田園地帯にある筑西市の牧場を記者が訪れると、12羽のダチョウが元気よく歩き回っていた。いずれも生後4カ月で、体高は150センチほど。カメラを向けると、興味津々な様子で首を動かし、こちらに近寄ってくる。

この牧場は、加藤さんが12年に設立したダチョウ肉などの卸売、通信販売会社「ノブレスオブリージュ」が19年10月にオープンした。これまで国内の提携牧場から肉を仕入れていたが、飼育技術を向上させたいと研究目的も兼ねて自社牧場を運営することにした。加藤さんはダチョウの魅力を「めったに鳴かず、育てやすい。ふん尿の量が少なくてほとんど臭わず、掃除の手間もかからない」と語る。

加藤さんによると、1995〜02年ごろに国内各地で相次いで牧場が生まれた。しかし、飼育技術が確立せず販売先も十分になかったことなどから多くが撤退していった。それが5〜6年ほど前から、ジビエなど新たな肉の需要を背景に…

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毎日新聞 2020年3月7日 10時00分