コロナウイルスの国内感染拡大が広がる中、12日までに感染確認が2件にとどまっている静岡県。これを受け、静岡市教育委員会は12日、来週16日から小中学校を再会すると発表した。

静岡市では16日〜19日の間、市内にある小学校86校、中学校43校で活動を再開する。市内に2校ある高校の1校についても、同期間再開する。市の教育委員会担当者は理由を
「県内で感染経路不明の発生がなく、感染拡大を抑制できている。休業していたことにより、乱れた生徒の生活リズムを正し、落ち着いて春休みを迎えるため。卒業式、終了式などの
大切な行事を行うための準備期間が必要だと考えたため」と答えた。

担当者によると授業時間数、卒業式、終了式の開催方法に関しては十分な予防策をとることを前提として、最小限の規模で各学校の判断に任せるとした。午後も授業がある学校では、
弁当を持参させる。部活動は、3月末まで中止させる。なお、登校期間の出欠に関しては、登校しない場合でも欠席扱いにはしない。

県内でも対応に差が出ている。静岡市と同じく、16日〜19日を登校日にした浜松市教育委員会の担当者は「終了式は各クラスにて、放送を用いて行う」と答えた。
卒業式は卒業証書授与などもあるため、最小限の規模で体育館で行う。登校期間については「出席しない場合は、欠席扱いになります」と話した。部活動に関しては「16日〜19日は中止にさせますが、
春休み期間中は、十分な予防策をとった上で、校内での練習のみ実施可能にします」と答えた。

一方、政府が全国一斉の休校要請を出した中で、群馬県太田市は、市立小学校26校と太田養護学校(計約1万2000人)でさまざまな感染防止対策を取りながら授業を続けている。
同市によると、共働きが全世帯の6割以上を占める地域特性や、学童保育への子どもの集中などを考慮して、授業を継続したという。登校しなくても「欠席」扱いにしていない。
登校する場合は家庭で毎朝検温し、家族の健康状態も含めて記録を持参してもらっている。検温していない場合は学校で行う。部活動は春休み終了まで休止。

いずれも感染が拡大した場合や、19日に発表される政府の方針によっては見直すという。【佐藤勝亮】

日刊スポーツ

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