新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ひろしまフラワーフェスティバル(FF)実行委員会は23日、
広島市中区の平和大通り一帯で5月3〜5日に開催を予定していた今年のFFを中止すると決めた。
1977年に始まったFFが中止されるのは初めて。

世界保健機関による「パンデミック(世界的大流行)」の表明や、
政府の専門家会議が大規模イベントの開催に慎重な対応を求めたことを踏まえた。
さらに現時点で市内での感染動向を見通せないため、来場者や出演者が安心して楽しめる環境を整えるのは困難と判断した。

昨年は3日間で計170万3千人が訪れた。
44回目となる今年も、市民参加の「花の総合パレード」や「きんさいYOSAKOI」、
平和大通り沿いなどに設ける約30のステージでのイベントといった多彩な催しが予定されていた。

FFは「広島と世界を結ぶ平和の花の祭典」をテーマに77年にスタート。
ゴールデンウイーク期間中に開催され、約200万人が訪れる博多どんたく港まつり(福岡市)や
弘前さくらまつり(青森県弘前市)などと並ぶ全国有数のイベントとして親しまれている。

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