教員が新型コロナウイルスに感染した福島県の郡山女子大は26日、記者会見を開いた。

付属高の生徒や学校関係者が、学内で感染者が出たことを揶揄(やゆ)する言葉を浴びせられるなどの嫌がらせ被害が数十件寄せられていることを明らかにした。

同大では、70代の女性教員が2月21日〜3月1日にツアーでエジプトを旅行。

帰国後に4日間出勤した後、14日に感染が確認されて入院した。

18日に予定していた卒業式は中止された。濃厚接触者14人から発症者は出なかった。

大学側によると、教員の感染判明後、制服姿の付属高生が大人から指さされて「コロナ、コロナ」と言われたり、別の教員の家族が勤務先から「出勤停止」などと言われたりする事案が相次いで報告された。

同大などを運営する郡山開成学園の関口修理事長は「ハラスメントによる被害があまりにも多く、心を痛めている」と述べた。

同大ではキャンパス内を全て消毒し、26日から教職員が出入りできるようになった。

入学式は4月6日の予定で、感染拡大防止のために示されている「クラスター3条件」に十分配慮して行うことにしている。【笹子靖】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000011-mai-soci
3/27(金) 8:16配信