川俣町の斎脩(さいしゅう)絹織物は、自社工場で織ったシルクを使ったシルクマスクの販売を始めた。同社や同町の道の駅川俣で取り扱う。

 マスクは表地がシルク100%、裏地はシルクコットンで製造。シルクコットンを使っているため、内側にガーゼを入れなくても使用できる。縦糸は1センチの幅に100本、横糸は同150本を織り込んでおり、高密度が特徴。シルクを使っていることで肌触りもいいという。洗って繰り返し使用できる。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響でマスク不足が深刻化する中、自社資源を活用してマスク不足に対応しようと、3月から製造に着手した。1日に30枚程度製造できるという。

 斎藤寛幸社長は「不織布のマスクが苦手な人でもシルクのマスクなら安心して使える。川俣シルクが役に立てばうれしい」と話した。

 シルクマスクは1枚2530円。同社は自宅でもマスクを作れるように、マスクキットも販売する。シルクコットン(幅24センチ、長さ128センチ)とシルク(幅20センチ、長さ180センチ)が各1枚入っていてマスクを6枚作れる。価格は990円。

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