広島県は12日未明、三次市で新たに22人と居住地非公表の1人の計23人の新型コロナウイルスの感染を確認した、と発表した。感染判明は11日。記者会見した湯崎英彦知事は「クラスター(感染者集団)が発生した」との認識を示した。いずれも重篤ではないという。濃厚接触者は200人程度いる可能性があるとした。

 県によると、三次市の22人のうち17人は、市内のデイサービスセンターの通所介護を利用していた70〜90代の女性15人と男性2人。残る6人は、9日に感染が確認された同市の80代女性の知人や、この女性に訪問サービスを行い、感染が確認されている50代の訪問介護員女性の親族たちで、女性5人と性別非公表の1人。

 80代女性は、発症前にこのデイサービスセンターを利用しており、県が接触者の把握や感染の確認を進めていた。感染経路については引き続き調べている。近く専門家会議を開く。

 同市では10日までに、別の80代女性を含む3人の感染が確認されていた。

 広島県内では11日、広島市で1人、福山市で2人の新たな感染も分かり、この日だけで計26人の感染が確認された。一日の新規感染者としては過去最多で、県内での感染確認は56人となった。中国地方では同日、岩国市で1人、松江市で4人の感染も判明している。

2020/4/12
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