【ニューヨーク=吉田圭織】新型コロナウイルスの感染者数が全米で最も多いニューヨーク市のデブラシオ市長は11日、同市内の公立学校を9月から始まる新学期に合わせて再開する準備を進めると発表した。現在の休校措置を夏まで続けたい考えだ。一方、ニューヨーク州のクオモ知事は同日、休校や再開の決定権は市にはないと指摘。「(再開表明は)デブラシオ氏の意見だ」と述べ、時期は決まってないと反論した。

110万人以上の生徒が通うニューヨーク市の公立学校は3月16日から休校しており、生徒は自宅から遠隔学習している。ただ、そのために必要なパソコンなどの機器がない家庭も多い。デブラシオ市長は、24万人の生徒に遠隔学習用の機器を今後数週間で提供すると発表した。

ニューヨーク州のクオモ知事は「学校再開は市長が独断で決められない」とし、州内の郡や隣接するニュージャージー州やコネティカット州との調整が必要だと説明した。学校の再開は「ビジネスの再開と同時にすべきだ」とも述べ、時期についてはまだ決断していないと明らかにした。

2020/4/12 0:22 (2020/4/12 5:32更新)
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