“マスク文化”が根付いている日本や韓国と違って、欧米では現在でもマスクをつけることを躊躇する人が少なくない。このほどアメリカで「マスクを装着していてもこれでは意味がない」という見本のような使い方をしている女性の動画が物議を醸している。『New York Post』『Metro』などが伝えた。

米ケンタッキー州レキシントンのガソリンスタンド内にあるコンビニエンスストア「SJフード・マート(SJ Food Mart)」の店員であるジョー・サマーンさん(Joe Samaan)が撮影した動画が、人々の関心を集めている。

動画には、ガス料金の支払いのために店を訪れたマスク姿の女性が映っているが、そのマスクの中央に鼻と口が見えるほどの大きな穴が空けられていたのだ。我が目を疑ったジョーさんが思わず女性に「そのマスク、どこで手に入れたんですか?」と訊ねたところ、次のような会話が続いた。

女性「これね。私達はマスクをしなきゃならないでしょ。だけど息苦しいのよ。これだととっても呼吸がしやすいのよ。」
ジョーさん「自分で切ったってことですか?」
女性「そうよ。」
ジョーさん「私も今度真似しますよ。いいアドバイスありがとうございます。」

ジョーさんは撮影した動画を、動画共有サイト「TikTok」に投稿した。すると瞬く間に400万回以上も再生されるほど多くの関心を集め、次のような意見が寄せられた。

「これはチーズ抜きのチーズバーガーを注文するようなもんだね。」
「サングラスのレンズを外して強い日差しの中を歩くのと一緒だよ。」
「つけても意味がないよ。マスク外した方がいいんじゃない。」

しかし中には、「もしマスクをつけるのが強制であれば、息苦しいから同じことを私もしたかも」と少数派の意見が女性を擁護した。アメリカでは場所によってはマスク無しでの入店を断る食料品店などがあるため、この女性も感染予防というより、そういったシーンに遭遇した時のためのマスク装着だったのかもしれない―というわけだ。

ちなみに世界保健機関(WHO)のマスクの使い方のガイダンスのなかで、間違った使い方のひとつに「破れたマスクは使用しないように」とある。

5/6(水) 21:00配信
https://article.yahoo.co.jp/detail/38483bf6756bbffcac049fbd590884501413caf1
https://giwiz-cmspf.c.yimg.jp/c/cmspf/11/49/51/40/497666fc50160919cd5f4a7f50203061.jpg