緊急事態宣言の解除基準が今週にも公表されますが、ゴールデンウィーク明けの自粛生活について、その緩みを懸念する声が聞かれます。

11日、都内の新たな感染者は15人。3月30日以来、20人を下回りました。週末の都の人出も政府の目指す7割から8割減を達成。
さらに、特定警戒都道府県以外の地域では、次々と緩和の動きが広がっています。

鹿児島県の公立小中学校などは11日から学校が再開。佐賀県の県立図書館でも利用時間に制限を設け、間隔を空ける目印を付けるなどの対策をして利用を再開。
三重県では運転免許センターが再開し、更新手続きや講習、技能試験も再開されることに。西村康稔新型コロナ対策担当大臣も…。

西村康稔新型コロナ対策担当大臣:「特定警戒以外の34県については、数値が落ち着いている状況は確認できれば、多くの県について解除が視野に入ってくるものと思っております。
特定警戒都道府県について新規感染者の数が著しく回復している都道府県については、解除が視野に入ってくるものだと思います」

さらに、期待されるワクチンについても11日に安倍総理大臣が言及。

安倍総理大臣:「国内におきましては開発が進められまして、早ければ7月には治験が開始できる見込みであります」

事態は好転してきているように感じられます。しかし、「このまま緩和を進めたい!」と誰もが願う一方で、その後の「状況悪化」への不安も…。

6日、韓国では感染者が減少したことから自粛を大幅に緩和。しかし…。

ソウル市長:「ソウル市は今、この瞬間から直ちに、クラブ・音楽酒場・ディスコ・ルームサロンなどすべての遊興施設に対し、集合禁止令を発令致します」

ソウル中心部のクラブで集団感染が発生したのです。次々と客の感染が確認され、感染者は86人に。その場にいた3000人余りと連絡ができていないとのことです。

思い返せば日本でも。2月、全国に先駆けて独自の緊急事態宣言を出した北海道。一時は落ち着いたかに見えましたが、先月、再び感染が拡大。
この「第2波」の影響により、再び学校を休校に…。感染の再拡大が不安視されるなか、ネットでは「どうせまた自粛になるから一回緩和してほしい」「これ以上延長しても、みんな気持ちが緩んでくるよ…」という声も。

https://news.livedoor.com/article/detail/18245674/
2020年5月11日 21時58分 テレ朝news