岐阜県大垣市北方町の岐阜協立大でカーシェアリングサービスが始まった。コンパクトカーやミニバンなど3車種があり、学生と教職員の計約1700人が利用できる。最短15分からで、予約や鍵の開け閉め、精算などは全てスマートフォンで行える。大学構内を拠点に同サービスが行われるのは県内初で、全国でも珍しいという。

 若者の車離れが叫ばれる中で、車の利便性や楽しさに触れる機会を増やそうと岐阜トヨタ自動車(岐阜市金園町)が企画。同大と契約して4月にサービスを開始したが、新型コロナウイルスの感染拡大で入校が禁止され、利用できない状態が続いていた。6月1日から再び利用できる状態になり、5日に同大で式典が行われた。

 竹内治彦学長は「リモートで授業はできても学生生活の充実は難しい。車は(電車などに比べ)感染リスクが低いので、ぜひ活用して学生時代をエンジョイしてほしい」とあいさつ。同社の加藤元康社長は「学生の皆さんに車の便利さや出掛けるときのワクワクやうれしさを体験してほしい」と話した。

 試乗した経済学部4年生(21)は「手軽なのでランチでも使ってみたい。普段は運転する機会がなく、練習できるからありがたい」と話した。

 サービスでは、トヨタ自動車が運用するトヨタシェアのアプリを活用。事前に運転免許証やクレジットカードの情報を登録しておくと、スマホだけで予約から解錠、精算まで行える。料金は15分200円からで、利用が6時間を超えると追加料金がかかる。

2020年06月06日 09:36
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