飯田市で先月、キュウリなどの農作物が枯れる被害が相次ぎ、
JAは何者かが農薬の中に除草剤を混入したとみて、注意を呼び掛けています。

飯田市上郷黒田のキュウリ農家中村信治さんは、先月5日、
5棟のハウスで育てているキュウリに農薬をまいた後、葉が黄色く変色しているのに気が付きました。

中村さんは
「消毒をして1時間もしないうちに葉っぱがおかしいと気づいた。
 その日の夕方には色が抜け出して、3日後には黄色く枯れてしまった」と当時を振り返ります。

その後、JAの担当者が確認したところ、
ハウスの横のタンクに入っていた害虫を防ぐための農薬から、除草剤の成分が検出されたということです。

中村さんは「何の目的があってやったのかわからないし、される覚えもない」と憤ります。
被害にあったキュウリは、収穫をおよそ1週間後に控えていましたが、すべて廃棄処分になりました。
その後、すぐに苗を植え替えましたが、被害額は300万円に上るといいます。

中村さんは、先月飯田警察署に被害届を提出し、
農薬が入っているタンクに鍵を取り付けたり、防犯カメラを設置したりするなどの対策を取りました。

この地区では先月、中村さんのハウスから1キロほど離れた畑でも、農薬を散布した果物の木が枯れる被害が確認されていて、
JAみなみ信州では、畑への防犯カメラの設置や、農薬の管理を徹底するよう注意を呼び掛けています。
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以下ソース:信越放送 07月16日19時08分
https://sbc21.co.jp/news/page.php?date=20200716&;pid=0380924