フン害招く餌やり男女、水道の水1リットル盗む…「掃除に使おうと」
2020/08/12 07:56

 大阪市住吉区のマンションゴミ置き場の水道から水を盗んだとして、大阪府警住吉署は11日、近くに住む無職の男女2人を窃盗容疑で現行犯逮捕した。2人を含むグループ数人は10年以上前から住宅街でハトやカラスへの餌やりを続けており、男は「餌やり後の掃除に使おうとした」と供述し、容疑を認めているという。


 発表では女(55)、男(78)の両容疑者。2人は11日朝、同区のマンションゴミ置き場に設置されていた水道の蛇口から水1リットルを盗んだ疑い。女は容疑を否認している。

 2人を含む数人の餌やり行為はハトなどのフンや騒音で近隣住民の迷惑となっており、大阪市が条例を改正し、餌やり後の清掃を義務付けるきっかけとなった。昨年12月の施行後、グループはフンを掃除するようになったが、その際の水を盗んでいたとみられる。

 大阪市の松井一郎市長は11日、迷惑な餌やり行為を規制する6月施行の改正動物愛護法をこのグループに適用し、餌やり行為をやめるよう指導する考えを明らかにした。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200812-OYT1T50133/