ポスト安倍に名乗りの岸田政調会長、消費税減免には消極的
8/31(月) 8:34配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/66f994c65b85d3cf29355d2fc578efea07311707

[東京 31日 ロイター] - 自民党総裁選への出馬意向を明らかにしている岸田文雄政調会長は31日朝、日本テレビの番組に出演し、新型コロナウイルス対策の一環として消費税を減免する案について消極的な姿勢を示した。

岸田氏は「税についても機動的に考えないといけないが、消費税についてはよく考えないといけない」と語った。消費税の減免に消極的かと問われると、「消費税はそうです」と答えた。

岸田氏は、税率の引き下げによってシステムを変更するコストがかかり、中小・零細企業の新たな負担になること、消費税の税収が社会保障の財源になっている点を理由として挙げた。

一方、新型コロナとの戦いは長期化すると述べ、財政・金融措置は続ける考えを示し、税についても固定資産税などの減免がすでに行われていることに言及した。

岸田氏は30日のテレビ番組で、自民党総裁選へ出馬する意向を示した。今回の総裁選は全国の党員・党友による投票を除く「簡易型」が採用される方向だが、「選挙に挑戦する立場から言うと、ルールがどうであれしっかり受け入れなければならない」と語った。

細田派会長の細田博之元幹事長や麻生派会長の麻生太郎副総理らと相次いで面会し、支援を要請したという。

辞任を表明した安倍晋三首相の後継選びを巡っては、共同通信などが30日、菅義偉官房長官が総裁選に出馬する意向を固め、二階俊博幹事長に伝えたと報じた。

二階派の河村健夫元官房長官は30日、党本部で記者団に対し、菅官房長官が総裁選に出馬すれば、二階派として支持する公算が大きいとの見解を示した。

岸田氏は31日朝のテレビ番組で、ともに安倍政権を支えてきた菅官房長官との差別化について、コロナ後の先を見据えた政策で違いが出てくると強調。「格差が大きな問題になっている。こうした問題に経済政策としてどう取り組んでいくのか」、「米中対立や保護主義、自国第一主義など国際秩序が大きく変わっている。ここでどういった外交を進めるのか」などと語った。