国内
2020年9月21日 月曜 午後6:42

多くの死骸が浮かんでいるのは、茨城・霞ヶ浦。
死んでいたのは、中国原産のハクレン。
大きいものは、体長が1メートル近くになるコイ科の魚。
そのハクレンといえば、華麗なジャンプを見せることで有名。
5年前、埼玉・久喜市の利根川で撮影されたハクレンの映像では、水面が泡立つほどの勢いで、数十匹のハクレンが一気にジャンプしていた。
ボートが通ると、その後ろでも、ハクレンが次々にジャンプ。
ボートを追いかけるように身を躍らせる。
さらに2005年の映像には、体長1メートル近くある巨大魚ハクレンの集団ジャンプも。
まるでタイミングを合わせるかのように、一斉に飛び跳ねていた。
ハクレンは、毎年5月から7月にかけて、産卵のため、利根川上流にのぼる習性がある。
しかしハクレンは、なぜジャンプをするのか。
体に何かが当たると、驚いてジャンプするなどの説があるが、理由はわかっていない。
そんなハクレンの死骸が今回、大量に発見されたのは、霞ヶ浦大橋の北側や土浦市の沿岸部。
9月に入ってから目撃されるようになったという。
近隣住民「臭いがかなり通るだけでする」、「ここらへん、漂ってかなり臭い」、「外に洗濯物は干せないなって思っていて、家の中に干しちゃってる」
地元の河川事務所が死骸の回収を行ったところ、その量は、2トントラック13台分に及んだという。
それでもなお、数多くの魚の死骸が浮いていて、鼻を刺す臭いがしている。
付近に30年以上住んでいるという人は、「結構死骸は去年より多い。昔はそんなになかった。ここ何年かは、やっぱり死骸は多くなっている」と話した。
なぜ、ハクレンの大量死は起きたのだろうか。
茨城県の水産試験場内水面支場は、8月中旬から9月初旬にかけ、水温が30度を超える日が長く続いたためだと推測。
今後は水温が低くなるため、死骸が見つかることは、徐々に減っていく見通しだとしている。

https://www.fnn.jp/articles/-/87148