ソニーの吉田憲一郎氏は2018年に社長兼最高経営責任者(CEO)に就任した際、
会社の長期的な持続可能性(サステナビリティー)の確保を自らの任務に掲げた。

それまで最高財務責任者(CFO)として4年にわたりコスト削減に取り組んでいた吉田氏は、
エレクトロニクスや娯楽、金融サービス事業を手掛ける同社が直面している全ての課題を理解していた。

2年連続で赤字を計上した後の2014年、上場以来初の無配を発表し、会社は地に落ちていたと吉田氏は話す。

だがソニーは今、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が選ぶ「世界で最も持続可能な経営をする企業100社」の首位に立っている。

このランキングは、WSJの環境、ソーシャル、ガバナンス(企業統治)調査アナリストが5500社以上の上場企業を評価し、
ビジネスモデルやイノベーション(技術革新)、社会・製品問題、従業員・職場問題、環境など各分野の持続可能性指標を基準にしている。

持続可能性を幅広い見地で捉え、リーダーシップやガバナンス慣行を基に長期的な株主価値の創造能力を採点した。
https://jp.wsj.com/articles/SB11558895924352213554804587035642608735980
...