「早く作業を終わらせるため」5人死傷のクレーン横転事故 クレーン運転の男性を書類送検〈宮城・塩釜市〉

鉄板ではなく強度の低い樹脂板を敷いていました。去年12月、塩釜市の工事現場で大型クレーン車が横転し、作業員5人が死傷した事故で、警察はクレーン車を運転していた52歳の男性を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、クレーン車を運転していた利府町の52歳の会社役員の男性です。警察によりますと、男性は去年12月、塩釜市新浜町のホームセンターの新築工事現場で安全対策を怠り、運転していたクレーン車を横転させ、作業員1人を死亡、4人に重軽傷を負わせた疑いがもたれています。
警察の調べに対し、男性は容疑を認めていて、「早く作業を終わらせるため、クレーン車の下に敷くべき鉄板を使わなかった」と話しているということです。
警察によりますと、クレーン車での作業では、車体を安定させるために車両の両脇に付いている「アウトリガー」の下に、必要な大きさと強度を満たす鉄板などを敷く必要があるということです。
しかし、男性が敷いたのは基準に満たない樹脂板で、これにより車体が沈み込み、横転につながったとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30a930eada7054978a3c9c82c7a4c4d3a4334a0c