石川テレビ

2020年11月10日 火曜 午後5:56

 終わりの見えない新型コロナの感染拡大。毎年2月に行われている恒例の『ジャンボかきまつり』が中止となり、今その祭りで消費されるはずの大量のカキの行方に業者が頭を悩ませています。
 能登の冬の味覚「カキ」。その養殖業者に暗雲が立ち込めています。
カキ業者:
「不安は間違いないね」
 原因は毎年2月に行われている穴水町恒例「ジャンボかきまつり」の中止です。例年2日間でおよそ3万人が訪れるこのイベント。しかし今年は新型コロナの感染拡大で10月末に中止が決定しました。
 祭りで食べられるカキは毎年およそ10万個以上。業者の大きな収入源となっています。
カキ業者:
「一気に何万個が売れることは個人では滅多にないから」
 この事態を受け、穴水町が取った対策は…。
町の臨時会:
「売り上げの減少が予想されるカキ生産者に対する事業の継続を支援するため資材および種ガキの購入費の一部を助成する」
 420万円の補正予算を組み、種ガキや養殖用ロープの購入費を一部助成することにしたのです。これに対してカキ業者は…。
カキ業者:
「助成は助成だろうけど残ったカキをどうさばいていくか。種ガキの一部を助成しますから、来年も乗り切ろうというのはちょっと無理な話」
石川町長:
「色々とアイデアを出していただいて飲食店などから要望を聞いて進めていかなければならない。10万個のカキを処分できるようにしたい」
 行き場を失った穴水町のカキ。生産者は不安を抱えたまま、カキの最盛期を迎えようとしています。

https://www.fnn.jp/articles/-/105954