沖縄県宜野湾市内の中学校正門前で19日午後7時ごろ、卒業生や同校の男子中学生5〜6人とみられる集団飲酒があり、うち1人の男子生徒(12)が缶チューハイを飲んで急性アルコール中毒となった。母親から「飲酒後に呼吸が苦しいと言っている」と119番通報があった。飲酒発覚前には付近のコンビニで酒の万引があり、宜野湾署が関連を調べている。

 市教育委員会によると正門前で飲酒し騒いでいるのに教員らが気付き、駆け付けると生徒1人が具合が悪そうにしていた。他の生徒らは既に立ち去っていたという。同教委は「卒業生を含む何人かが正門前で飲酒し騒いでいたと報告を受けている。あってはいけないことで、周辺校にも注意喚起をしていきたい」とした。

 県内では中学生が集団飲酒し、急性アルコール中毒症状を引き起こして救急搬送されるケースが相次いでいる。搬送された生徒はいずれもその後、回復した。

 豊見城市の学習塾で21日夜に同じ中学校に通う男女4人が集団飲酒をし、男子1人が急性アルコール中毒で救急搬送された問題では、同市教委が24日、飲酒や深夜徘徊(はいかい)防止のための見守り強化を市内の中学校に求めた。

 照屋堅二教育長は「警察が捜査中でまだ詳しいことが分かっていない。詳細を把握し次第、対応策を検討し、再発防止に最大限努力する」と話した。「集団飲酒した当事者の中学生や同じ塾に通う生徒への誹謗(ひぼう)中傷があってはならない。家庭でも子どもたちの見守りをこれまで以上にお願いしたい」と保護者に協力を呼び掛けた。

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