安倍晋三前首相は4日、自身の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部が任意での事情聴取を求めたことに関し「私は何も聞いていない」と述べたうえで「真実を解明することが大切だから、誠意を持って対応していく」と捜査に協力する姿勢を示した。国会内で記者団の取材に答えた。

 安倍氏はまた、「捜査の対応が決まった段階においては、お話しできることをお話しさせていただきたい」とも語った。

 野党側が安倍氏の国会招致を求めていることについては「捜査が続いている段階においては申し上げることはない」と応じない姿勢を示した。

 安倍氏が取材に応じた後、その場を離れようと歩き出した際、記者から「お話しされるつもりはないのか」との質問が投げかけられた。記者団の前に戻った安倍氏は「私が背中を向けた段階で、ぜひ言わないでいただきたい」といら立ちをのぞかせる一幕もあった。【遠藤修平】

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