https://www.dailyshincho.jp/article/2021/02180600/
朝日新聞は、2020年9月中間連結決算で419億円の赤字を計上した。
その責任を取る形で4月1日付で、渡辺雅隆社長(61)が退任する。
先日、その後任に中村史郎副社長(57)が昇格することが発表された。
新体制となる朝日新聞は、果たして苦境から脱することができるのか。

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朝日新聞の20年9月中間期の売上は1390億円で、前年同期比で22・5%減。
純利益は419億円の赤字で、前年同期は14億円の黒字だった。2020年度の通年決算では、経常利益で約170億円の赤字になる見通しという。

「巨額の赤字は、コロナだけが原因ではないでしょう」

と語るのは、元朝日新聞の販売管理部長の畑尾一知氏。同氏は2018年に、『新聞社崩壊』(新潮新書)を出版している。