※読売新聞

ヤマト運輸を傘下に持つヤマトホールディングス(HD)が28日発表した2021年3月期連結決算は、最終利益が前期比2・5倍の567億円で過去最高となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、インターネットによる通信販売を利用した「巣ごもり需要」が拡大し、宅配の荷物が大幅に増えた。

売上高にあたる営業収益は4・0%増の1兆6958億円、本業のもうけを示す営業利益は2・1倍の921億円でいずれも過去最高だった。宅配便の取扱個数は16・5%増の20億9600万個で初めて20億個を超えた。

ネットの通販需要は今後も続くとみられ、22年3月期の連結業績見通しについては、営業収益を4・7%増の1兆7750億円と予想した。一方、最終利益は退職金制度の見直しなどの影響で6・5%減の530億円を見込んだ。

2021/04/28 17:22
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210428-OYT1T50214/