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 中国は、高速鉄道を海外に積極的に売り込んでいる。しかし、タイの高速鉄道計画ではバンコクとチェンマイを結ぶ路線を日本が受注し、中国は競争に敗れた。中国メディアの捜狐はこのほど、「なぜタイ人は中国高速鉄道より新幹線の方が優れていると考えているのか」と問いかけ、この理由について分析する記事を掲載した。

 その理由の1つは「日本製品は品質が良いというイメージが浸透していること」にあるという。記事は、日本の自動車メーカーが戦後の早い時期からタイ市場に進出しており、タイではその品質の高さが評判になっていたと指摘した。それで、タイ人は「日本製の品質の高さを盲目的に信じている」と主張した。

 2つ目の理由は「中国製は安かろう悪かろうとのイメージが浸透していること」だという。世界の工場として労働集約型産業で経済発展を遂げた中国は、安い製品を大量に製造、販売していたが、タイではいまだにそのイメージのままなので、中国製に対する評価が非常に低いそうだ。

 3つ目の理由は「タイは親日国だから」だと主張した。タイは戦後に日本から多くの政府開発援助(ODA)を受けているほか、日本からの投資も非常に多く、経済的な結びつきが強いと指摘した。また、タイには王室があって日本の皇室制度と似ているので親近感があるほか、日本へ留学するタイ人も非常に多く、タイの街中には日本料理店や日系の店が多いと伝え、日常生活の中に日本文化が浸透しているので、親日のタイ人が多いと論じた。

 最後に記事は、こうした「イメージ」のほかに「日本が低金利融資」を提案したことが、新幹線を導入する決定打になったと分析した。それで、中国が受注競争に敗れたのは決して「技術」の問題ではなかったと負け惜しみを述べており、中国としては相当悔しかったことが伝わってくる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)