※2021/08/01 19:06AFPBB News

【AFP=時事】熱波に見舞われたグリーンランドでは、気温がこの時期の平均より10度以上高くなり、氷床では「大規模な融解」が起きている。

 デンマークの研究者らが運営するウェブサイト「ポーラー・ポータル」によれば、先月28日以降、グリーンランドを覆う氷床は1日あたり約80億トン融解しており、これは夏の平均ペースの2倍に上る。

 デンマーク気象研究所によれば、グリーンランド北部の気温は20度を超え、夏の平均気温の2倍以上となった。

 先月29日にはグリーンランドの大部分が熱波の影響を受け、ポーラー・ポータルは氷床の「大規模な融解」を報告した。溶けた氷の量は「米フロリダ州を深さ約5センチの水が覆う」ほどになるという。
 
 グリーンランドの氷床は、南極大陸の氷床の次に大きく、面積は180万平方キロ近くに及ぶ。

 1月に発表された論文によると、グリーンランドの氷床の現在の融解ペースだと、2100年までに海面は10〜18センチ上昇するとみられている。これは従来の予測よりも6割速いペースで上昇することになる。

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