トイレなど水回りの修繕を依頼した人に、一定期間の間に解約できるクーリングオフができないかのように、ウソの説明をしていたなどとして、消費者庁は、広島県の訪問販売業者に対して、業務の一部を9か月間停止するよう命じました。

業務の停止を命じられたのは、「水道屋本舗」の名称で、水回りの修繕業務などを全国で行っていた広島市の訪問販売業者「アクアライン」です。

消費者庁によりますと、この会社は、おととし2月以降、クーリングオフができるにもかかわらず、契約解除を申し出た消費者に対して「うちにはクーリングオフはありません」などとウソの説明をしたり、トイレの修繕の際に「部品は製造終了している」などとウソをついて、30万円以上かかるトイレ一式の交換工事を持ちかけていたりしたということです。

消費者庁は、こうした行為は特定商取引法の違反にあたるとして、この会社に対し、訪問販売による契約など業務の一部を9か月間停止するよう命じました。

消費者庁によりますと、全国の消費生活センターなどには「ウェブサイトでの表示よりも高額な金額を請求された」など、この会社に関する相談が3年余りでおよそ700件寄せられているということです。

命令を受けたことについて「アクアライン」は、ホームページに「極めて深刻に受け止めるとともに、ご心配とご迷惑をおかけしておりますことについて心よりおわび申し上げます」などとするコメントを掲載しました。

2021年8月31日 20時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210831/k10013235651000.html