不気味…青森で震度5強 専門家「東日本大震災の余震」「太平洋岸に警戒、東海、西日本も」
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 6日午前2時46分ごろ、青森県で最大震度5強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は岩手県沖で、震源の深さは56キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・9と推定される。専門家は、今後も太平洋側など各地での地震に警戒を呼びかける。

 最大震度5強を観測した青森県階上町で、町役場に駆け付けた総務課の小笠原博文さん(50)は、自宅で就寝中、「グラグラと強い横揺れを感じて跳び起きた。10秒ほどだったが長く感じ、立っているのも大変なくらいで怖かった」と振り返った。

 震度4を観測した岩手県岩手町の国道4号では、信号機の支柱が折れて車線をふさいだため、一時通行止めになった。

 気象庁は、今後1週間ほどは最大震度5強程度の地震に注意を呼び掛けた。

 夕刊フジで「警戒せよ」(毎週木曜)を連載する武蔵野学院大の島村英紀特任教授は「東日本大震災の余震と考えられる。平均的な余震は本震のマグニチュードのマイナス1程度といわれ、津波が来る揺れも十分に考えられる」と語る。

 立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授は「3・11以来、列島の地盤は北関東から北海道にかけて東に向かい動いていたが、今年8〜9月から違った動きもみられており、能登半島や東海、日本海の異常震域を起こしたのではないか。当面は太平洋岸に警戒が必要だが、東海や西日本で南海トラフ地震につながる揺れにも注視すべきだろう」との見解を示した。