防衛省は19日、中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺の上空を共同飛行したと発表しました。
18日には両国軍の艦艇が相次いで対馬海峡を通過するのが確認され防衛省は、特異な動きが続いているとして警戒を強めています。

防衛省によりますと、19日、中国軍の爆撃機2機とロシア軍の爆撃機2機が、日本海から東シナ海にかけての上空を飛行したあと、沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋に出たということです。

その後、4機は同じようなルートを引き返す形で東シナ海に戻り、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して警戒監視にあたり、領空侵犯はありませんでした。

防衛省が日本周辺での中国軍とロシア軍の共同飛行を公表したのは去年12月以来、3回目です。

一方、18日には、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦合わせて2隻とロシア海軍の駆逐艦1隻が、相次いで対馬海峡を南下し、日本海から東シナ海に出たのを海上自衛隊が確認しました。

対馬海峡は「国際海峡」で軍艦を含めて、外国の船舶の航行が国際的に認められています。

防衛省関係者によりますと、タイミングや場所が近いことから艦艇の航行と爆撃機の共同飛行は連携した動きの可能性もあるということです。

このほか、防衛省は、鹿児島県の屋久島周辺で中国海軍の艦艇1隻が「日本の領海を航行したと判断している」と19日夜発表し、安全保障上、特異な動きが続いているとして、目的を分析するとともに警戒を強めています。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211120/k10013355411000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001