1972年2月3日、アジアで初となる冬のオリンピックが札幌で開かれました。

あれから50年。

街なかにはオリンピックにまつわる装飾が、いたるところに出現しています。

その狙いとは。

(渡辺カメラマン)「オリンピックシンボルのモニュメントがゆっくり降ろされていきます」

午前0時過ぎ、札幌の大通公園に現れたオリンピックシンボル。

東京2020で使われたモニュメントが札幌オリンピック開催からちょうど50年のタイミングで据え置かれることになりました。

(札幌市民)「笠谷選手のオリンピックすごかったですよね。昔はすごい思い入れがあって見ていました」

日本が熱狂した札幌オリンピック。

競技施設をはじめ、市営地下鉄や幹線道路もこのときに整備。

札幌のまちづくりが大きく進みました。

あれから半世紀が経ち、札幌市が目指すのは2度目のオリンピック招致。

札幌市の試算では、経済効果は3500億円と「さっぽろ雪まつり」の5倍以上。

経済界も開催を歓迎ます。

(北海道経済連合会 真弓明彦会長)「持続可能な札幌市・北海道をつくり上げていくためにも経済界として力を尽くしていきたい」

(恩田記者)「札幌市の中心部にはオリンピックの大きなポスターが貼られています」

札幌市は招致に向けて機運を高めたい考えですが、街には賛成と反対の声が。

(札幌市民)「小学校の時に開会式を見たから、抽選で当たったらまた見たい」

(当別町民)「盛り上がるとは思うんですけど、反面で(経済的)負担があったらいやだなと」

開催への理解を深めてもらおうと市が進めるのが市民対話。

オンラインで開催されたワークショップでは、将来のまちづくりについて小学生がアイデアを出しました。

(参加した小学生)「繁華街など人がにぎわう場所のゴミ拾いをすると良いと思いました」

(参加した小学生)「渋滞が起こったり事故が起こったりが嫌。みんなで雪かきしたり除雪する」

しかし、立ちはだかるのが新型コロナの感染拡大。

参加型の市民対話が中止に追い込まれるなど、情報発信の機会が失われているのです。

(秋元市長)「本来予定していたことが十分できない状況にはある。とはいえ、やれることをやっていくということでできるだけ多くの人に情報を伝える工夫をしなければならない」

まちを大きく発展させた札幌オリンピックから半世紀。

市は2度目の招致に向けて市民や道民を対象とした意向調査を来月中旬に実施する方針です。
2/3(木)「どさんこワイド179」  2/3(木)19:14更新

https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t00000d05bx.html