陸自過労死訴訟、国争う 残業100時間、労災まで6年
2022/4/21 11:02 (JST)4/21 11:19 (JST)updated
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 2012年10月、陸上自衛隊八尾駐屯地(大阪府八尾市)所属の男性1等陸尉=当時(53)=が訓練中に心筋梗塞を発症して死亡したのは月100時間を超える残業などが原因として、遺族が国に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、大阪地裁(西岡繁靖裁判長)で開かれた。国側は請求棄却を求めた。

 遺族の代理人弁護士によると、男性は死亡から6年3カ月後の19年1月、公務員の労災に当たる「公務災害」の過労死と認定された。認定まで6年以上かかるのは異例という。

 国は記録の大部分を開示しておらず、認定までに6年以上かかった詳しい理由も明らかにしていない。