北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、船内を仕切る隔壁に船員が作業のため通る穴が人為的に開けられていたことが2日、運航会社「知床遊覧船」関係者などへの取材で分かった。この穴によって船内への浸水が拡大した可能性もあり、第1管区海上保安本部(小樽市)は事故との関連を調べている。<下へ続く>

 カズワンの甲板や客室の下には、船首側から、倉庫がある「船倉」、エンジンがある「機関室」、かじの近くの「舵機室」がある。同社関係者によると、各室を仕切る隔壁には、約0.8~1メートル四方の穴が開いていたという。

 各室の上部には、船員が出入りするハッチがあったが、同社関係者は「毎回上り下りするのが大変だから、壁に開いている穴で行き来していた」と証言。「ハッチの上にマットが敷いてあり、毎回はがしてハッチを開けるのは面倒」とも話した。

 国土交通省によると、昨年6月の定期船舶検査で、機関室や舵機室を仕切る隔壁に穴が開いているのを発見。穴をふさぐよう指導し、検査後にふさがれたことを確認した。

 1日に陸揚げされたカズワンは、船倉内を仕切る隔壁の穴が開いたままだった。この穴について、同省は指導した事実を確認できておらず、当時、どのように検査したのか検証中という。

 陸揚げされたカズワンは、甲板のハッチカバーが外れ、船底に損傷とみられる穴や亀裂があった。事故時の通報記録では船首から沈んだとされる。この人為的な穴を経由して船への浸水が広がった可能性もあり、同本部は誰がいつ壁に穴を開けたのかなど当時の経緯を詳しく調べる。
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