※2022/10/14 6:41

 静岡県裾野市の市民文化センター大ホールで先月下旬、舞台上のスプリンクラーが突然作動し、演奏直前のオーケストラの楽器の多くが水をかぶった。オーケストラは13日記者会見し、被害の実情と市の対応への不信を訴えた。

 被害を受けたのは「シンフォニエッタ静岡」(焼津市)。市や楽団によると、スプリンクラーから水が出たのは9月24日午後1時ごろ。この日はセンターなどが主催する公演「オーケストラを聴こう!」が予定されており、舞台上には出演する同団の楽器が置かれていた。

 舞台で練習していたコントラバス奏者の土田卓さん(39)の耳に突然、大雨のような「ザーッ」という音が聞こえてきた。急いで舞台袖に引き上げると、天井から水が降る中、楽器を避難させる団員たちの姿が目に入った。手分けして楽器を運び、手元にあったタオルや服で拭いたという。

 団によると、被害を受けたのは少なくとも100点以上。会見した同団の中原朋哉・芸術監督(49)は「探しても同じものがない楽器が多い。楽器がずぶぬれになるのは異例のこと。なるべく修理して使いたいが、できるのかもわからない」と話す。

 被害額は数億円の規模になるというが、個人所有の楽器も多く総額はまだ算出できない。また、避難中に転倒するなどで楽団員5人がけがをしたという。市が1300万円で購入したスタインウェイのグランドピアノも被害にあった。

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朝日新聞デジタル: スプリンクラー作動でオーケストラの楽器ずぶぬれ 被害額は数億円か:朝日新聞デジタル.
https://www.asahi.com/articles/ASQBF7WMYQBFUTPB003.html