2022.10.23 Author: キャリコネニュース編集部

もはや空気のような存在になったコンビニ。中でも有名チェーンは良くも悪くも「ど安定」で、安心して利用できるのが特徴だが、それでも店によって若干の差がある。そして、これだけ数があると、まれに「酷いコンビニ」も混じっているのだ。都内の自営業男性(40代)は、たまたま引っ越した先のコンビニが、どんな聖人でも我慢できなくなるレベルの「ヤバいコンビニ」だった。

しかも、その惨状に驚いた男性がクレームを入れたところ、なんと店が突然閉店してしまったという。いったい何が起きていたのか、その男性に聞いてみた。(取材・文:キャリコネニュース編集部)





高齢化社会の先取りか?店員は老人ばかりで店内は荒廃

そのコンビニがあったのは文京区。東京の中心にありながら、台風の目のように静かで商業施設が少ないエリア。

「山手線の内側でも、どの駅からも遠くて意外に家賃が安いエリアがあるんです」

男性が引っ越したのも、そんな文京区の住所だけはハイソな感じがする、三方を墓地に囲まれたアパート。徒歩圏内には、いつも客がいない定食屋と、こじんまりとしたコンビニぐらいしかない場所だったそうだ。

それが、問題のコンビニだった。

「当時は、まだ煙草を吸っていたので近くに煙草を売っているコンビニがあってホッとしたんですが……」

聞けば最初に入店した時から、店内の雰囲気はおかしかった。陳列された商品は雑然としているし、床もあまり掃除された風ではなかったからだ。一瞬、紛らわしい名前の個人商店かと疑ったほどだ。

「とにかく店員が年寄りばかり。若い店員はたまにいる白人男性と、常に不機嫌そうな顔をしたワケありっぽい雰囲気の男性だけ。レジに人がいないことも、よくありました。しかも、客が”すいませーん”と呼んでも5分くらい出てこないんです」





まるで田舎の個人商店

話だけ聞くと、まるっきり田舎の個人商店のようだ。

「ある時、腰の曲がったおばあさんがレジに立っていたんですが、煙草を頼むと困った顔をするんです。というのも、指定した銘柄の煙草が棚の上のほうに置かれていて手を伸ばしても腰が曲がっていて届かないんです。しばらく悪戦苦闘した挙げ句に、若い店員を呼びにいってようやく煙草を買うことができました」

微笑ましいといえば微笑ましいが、ユーザーが「コンビニ」に期待するサービスからはかけ離れている……。

まるでやる気のない店かと思いきや、別の老店員は商売熱心に「扱っていない銘柄でも注文してくれたら、仕入れますよ」と言ってくれたそうだ。ところが、それを信じて注文したところ……。

「一週間ほどたって、その店員に煙草は届いたかを尋ねたら”はあ、そんな注文ありましたっけ”と真顔でいって、書類やらなにやらを必死でめくるんです。もう諦めて駅前の店で買いました」




ソフトクリーム事件
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