https://news.yahoo.co.jp/articles/c47d860cf10e7a0409c2a2f3522f49014321dc98
 野生動物忌避装置「モンスターウルフ」製造の太田精器(奈井江)が、農作業用電動台車にウルフを搭載した自走式の試作機を完成させた。
台車は自動車メーカー・スズキ(浜松市)などが開発。
ウルフは、時間やコースなど人間があらかじめ設定したプログラムに沿って、音や光を放ちながら農地などを自動走行する。
11月から本州で実証実験を行い、実用化を目指す。

試作機は「ウルフムーバー」と命名。
農業ロボットの開発などを行う静岡県内のベンチャー企業エムスクエア・ラボとスズキが実用化している農作業用四輪台車を活用した。

太田精器は2018年にモンスターウルフを発売。
これまで道内外の農家などに約140台納品し、シカやクマ、イノシシなどへの威嚇に威力を発揮している。
一方、顧客から「動くウルフ」を求める声もあったため、同社は21年から自走式の開発に着手。
当初は中国製の四足歩行ロボットを活用する方針だったが、農地で転倒するなど安定性が課題に。
今年3月に大阪市で開かれた農業機器展示会に参加した際、エムスクエア・ラボの担当者から台車の活用を提案され、スズキも交え開発を続けてきた。