文化庁認定の「100年フード」鹿島市のふなんこぐいなど3件

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20230313/5080014077.html
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地域で長年親しまれている食文化を文化庁が認定する「100年フード」に、
フナを昆布で巻いた鹿島市の伝統料理「ふなんこぐい」など3件が佐賀県から初めて認定されました。

「100年フード」は、地域で受け継がれる食文化を次の世代に継承していこうと
文化庁が設けたもので、2年目となる今年度は全国で70件が認定されました。
このうち、佐賀県からは3件が初めて認定され、13日、関係者が県庁で記者会見して料理や食品の特徴を紹介しました。

このうち、「未来」部門で認定された佐賀市の「シシリアンライス」は、ご飯の上に野菜や肉をのせて甘いタレやマヨネーズをかけた料理で、
昭和50年ごろに飲食店のまかないとして出されたのが始まりとされ、現在は市内およそ40の店舗で提供されています。

また、「近代」部門の唐津市の「相知高菜漬」は、炭鉱があった地域で明治から昭和の半ばまで親しまれた漬物で、
10年ほど前に種が見つかったことで生産が復活しました。

そして、「伝統」部門の鹿島市の「ふなんこぐい」は、フナを昆布で巻き、
大根やゴボウなどと一緒に煮込んだ江戸時代から伝わる郷土料理です。

「ふなんこぐい」を継承している「ふな市実行委員会」の中島丈夫実行委員長は「調理に手間がかかるため、
つくる人も少なくなってきましたが、今回の認定をきっかけに食の伝統を守る活動に地域で一体となって取り組んで行きたい」と話していました。
 
03/13 11:56