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共立女子大学リポジトリ
放送事業規制の日米比較と日本の問題点

ここで放送法(1950 年 4 月 26 日可決・成立)の成立過程を確認しておく。1950 年 1 月
放送に関しては、電波監理長官だった網島毅は「放送番組につきましては、第一条に、放送による表現の自由を根本原則として掲げまして、政府は放送番組に対する検閲、監督等は一切行わないのでございます」「民間放送につきましては、できる限り自由にこれをまかせる方針にいたしましておるのでございまして、第三章に最小限度必要な規定を単に二箇条だけ設けておるのでございます。(略)」と国会で 1950 年 1 月 24 日に答弁している。

網島毅が「民間放送に設けている最小限度必要な規定」と言っているのは、広告放送では広告主の名称を告知することと、選挙候補者の政見放送は同じ条件で放送すること、の 2 点である。