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路地から路地へ─。目の前を行くピンク色のコートを私は追いかける。
慣れ親しんだ家の近所を散歩でもするかのように、彼女は飄々と夜の街を進む。

2023年が始まったばかりのある日。時計の針は日付をまたごうとしていた。
歌舞伎町(東京・新宿区)がもっとも歌舞伎町らしい表情を見せる時間。
仁藤夢乃さんは欲望の臭気に満ちた街路の中にいた。

 おぼつかない足取りの酔客をするりとかわし、近寄る客引きを無言ではねつける。

突然、仁藤さんが足を止めた。彼女の視線のその先に、キャリーバッグを手にした少女が立っていた。
不安げな表情と、夜の冷気を避けるようにすぼめた肩が、“場慣れ”していない空気を全身から発散していた。

 仁藤さんは、すっと少女に近づく。

「ごはん、食べてる?」

 唐突な問いかけに、少女は戸惑いの表情を見せる。

えっ、えっ、何なの? 少女の胸の中に渦巻いているであろう疑念と興味が
少し離れた場所で見ているだけの私にも伝わってくる。

 数分後、少女はキャリーバッグを転がしながら、仁藤さんの後をついていった。

 どうやら「推し」のホストと待ち合わせの約束をしたものの、すっぽかされたらしい。
この街ではけっして珍しくはない小さな悲劇から、時に大きな悲劇に巻き込まれることもある。
“事件”の手前で、若い女性の手を握る。それが仁藤さんの役割だ。

続きはソース先
Yahooニュース 週刊女性 2023/04/01 11:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e00d513bdb46c3ed794031119e825e27d5f1d46