「検見川事件」を調査し自費出版した島袋和幸さん=東京都葛飾区で
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 人々に忘れられた虐殺がある。関東大震災直後に千葉県検見川町(現・千葉市花見川区)で、暴徒化した自警団に「不逞(ふてい)鮮人」と決めつけられ、沖縄をはじめとする三人の地方出身者が殺害された「検見川事件」だ。背景には、在日朝鮮人への蔑視にとどまらず、異質な存在それ自体に対する差別感情が見え隠れする。震災から間もなく百年。依然として現代の日本人に与える教訓は大きい。 (西田直晃)

■沖縄出身者ら被害 忘れ去られ

 「日本人が、集団で日本人を殺す。考えられないことさえ起きています」

 この二十年ほど、「検見川事件」を独自に調べてきた島袋和幸さん(75)=東京都葛飾区四つ木=は目を大きく見開き、声を張り上げた(以下ソース)

2023年8月17日 16時00分
https://www.chunichi.co.jp/article/750521